正木さんは、有明海のすぐ近く、玉名市岱明で米とトマト、そしてキンショウメロンなどを栽培している生産者です。
家族農業で一番最適な規模と農産物の品質を模索した結果、とてもユニークな自己流の三圃制（さんぽせい）にたどり着きました。
その内容はと言うと、３本柱の米、トマト、キンショウメロンを、毎年田畑をローテーションさせながら栽培するというもの。
ハウスの建て替え作業は家族総出での大変な作業ですが、これによって土中の栄養や菌が偏らない、健康な土で栽培するすることができるのです。
この農法に２、３０ｃｍも掘れば塩水が出てくる干拓地としての特徴と、自家製のえのきカス堆肥を活用することで、どの農作物も農薬を減らしながら美味しく出来上がります。
また、田畑のフィールドの外でも税金の自主計算会を開くなど、農家の横のつながりを広げながら、合理的な農業経営も身につける取り組みを地域で進めています。
生業としての農業でも、プライベート（趣味のマラソン）でも、どっしりと構えて取り組んで汗を流し、人生をしっかり楽しむ生産者です。